虫歯発生!

生まれてこのかた二十数年、虫歯に縁のない生活をしてきた。
というのも、母が相当な虫歯体質&歯並びの悪さを持っており、娘の私にはそのような苦労をさせないよう、母の唾液が私の口に決して入らない工夫をしてくれたからである。
おかげさまで、医者からはとてつもなく虫歯ができにくい強い歯を持つと言われたほどだ。
父の方に歯並びが似たことも幸いしているだろう。

し  か  し  !
半年ほど前、タコを食べている時に歯が痛かったので病院にいくと、でっかい虫歯が歯と歯の隙間に鎮座していたのである。
隙間ということもあり、2本の歯を削り、うち1本は神経を抜く始末だった。
しかし私は、まぁしょうがないかもなぁと思っていた。
というのも実は小学生のとき、抜けた乳歯の隣の歯に小さな茶色の点が付いていたことがあり、歯医者の先生には磨いていれば放置でよいと言われていた。
それが悪化したのだろうと思っていた。
まぁ治療したし今後気をつけたらいいやと軽く考えていた。
なにせ私の歯は強いそうだし。

そして今月、めでたく2本目の虫歯を発見してしまった。
なぜか気になって鏡を口の中へつっこんでみたところ、以前治療したところと反対側の歯が虫歯になっていたのだ。
不幸中の幸いか、まだ神経には到達していないそうなので、これからの治療も以前よりは楽だし、失うものも少ないだろう。
しかし、私はもう戻らないものを失ってしまった…。

そしてさらに、2本目の虫歯があると発覚してからというもの、隙間の虫歯に敏感になった私は糸フロスを始めた。
なんかどこも痛い気がするし、パッと見わからないところにできてたら怖いからである。

すると!

最初の虫歯の反対側の歯の部分を掃除すると、糸がくっさいのである。
ドブの匂いだ。
他の場所はそうでもないが、そこだけ異様に糸を通すと糸が臭い。
これはもう3本目かもわからんね…と勝手に思っているので、今度歯医者へ行った時は調べてもらおうと思う。

しかし、こんなに密着している歯で、少なくとも二十数年間、痛みを感じたことのないのに虫歯がこれだけ進行するものだろうか。
一体なにが起こっているのだろう。
わからなくて不安なので、全部もうレントゲン撮って欲しいとお願いしようと思う。

ところで歯のips細胞はまだ完成していないのだろうか?と調べてみたところ、マウスの歯の再生には成功しているそうだ。
ちゃんと歯の神経まで通せるといい、10年くらいで実用化に至るかも?とのことである。
虫歯になって歯をなくしてからというもの、思い切って硬いものをバリバリガリガリ食べられなくなってしまった。
よりにもよってできたのが利き歯である。
親知らずか乳歯があればできるとのことなので、私の奥歯に眠る、美しい伸びの4本の強者たちの目覚めの日は近いかもしれない。
めちゃくちゃ痛そうではあるが。

虫歯撲滅したいなぁ、不安だなぁと思う今日この頃だった。