量産型に戻る日

いったいなにの量産型かというと、就活生である。

なんと私は今年、再びあの悪夢のような就活に挑むのだ。

たいへん勝率は低いが、自分の生活を変えるため、無職を脱出するために挑む。

量産型が指しているのは、その就活生の特徴である「黒髪」である。

 

つい先日まで私の髪は茶色だった。

その性質は両親より受け継ぎし、剛毛・多毛・くせ毛、etc…を持ち、美容室に行こうものなら、その店で一番腕のいい店員さんが対応にあたるというとんでもヘアーである。

1本の毛から枝毛が3本も5本も取れるというと、その凄まじさをおわかりいただけるだろうか。

それゆえ地毛の黒髪だと、重く見えるし、歳相応に見られないしという、デメリットしか出てこない。

なのに先日黒に戻したのは、就活を控えているからだ。

就活の暗黙のマナーとして、アパレル以外は黒髪みたいなものがある。

正直そんなのクソくらえと思っているが、現実では世の流れに身を任せる力ない人間なので、おとなしくそれに従った。

日本人が黒髪以外が普通にうまれてくる国なら、こんなルールは産まれなかっただろうな。

そう思いつつ、早く茶髪に戻すためにも就活をがんばるのである。

 

思い出すたびに就活への苛立ちばかりが浮かぶので、今度就活で辛酸を舐めた思い出や就活ビジネスへの非難をかこうとおもった。